日々の暮らしの中で見つける さりげない幸せ

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築50年の家と祖父母の思い出

ここ数日間、実家に頻繁に帰っていた・・・と先日書きましたが
その理由は
実家と隣接している祖父母の住んでいた家を取り壊すことになった為に
家の中の全てを片付けることが目的でした。


実家の母との共同作業。
休日には弟や兄、義姉も加わっての大仕事となりましたが
家一軒をすっかり空にするというのはかなりの時間と根気の要る作業でした......




24年前に祖父が逝き、その後一人で住んでいた祖母が亡くなってから8年になりますが
思い切って片付けるきっかけのないまま時が過ぎ
家の中のほとんどのものが祖母が暮らしていた当時のまま残されていました。
懐かしい空間と思い出深い物たちに囲まれていると
そこで祖父母と交わした会話や懐かしい笑顔が鮮明に思い出され
三、四十年も前の記憶が不思議なくらい次々と甦りました。


実家とはすぐ隣ですから数秒で行ったり来たりできる距離なのですが
子供の頃は夏休みに泊りに行ったりもしました。
近くても実家とは違う空気や時間がそこには流れていて
子供心にワクワクする体験だったのを覚えています。


自分が年を重ねるにつれ祖父母の家に上がる機会は減ってしまい
結婚して実家を離れてからは更に訪ねる機会も少なくなってしまいましたが
実家に帰ればいつも隣にあって、懐かしい時間に包まれているような場所でした。


間もなく築50年になろうとしていた家ですが
片付けをしながら改めて隅々まで観察してみると
機能的な間取りと収納の多さ、意匠的な工夫...
50年前に設計した人のセンスに感心させられる部分が数多くありました。


内装にも外装にも手を入れながら大事に使って来た様子があちこちから見て取れ、
また、物のしまい方ひとつにも祖母の几帳面な性格が表れており
物にも家にも愛着を持って丁寧に暮らして来たことが感じられました。


そして、家の中から沢山出て来て、ちょっと驚いたものが・・・

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炭です。


食器棚、シンク下、洋服タンス、押し入れや物入れの中など…
至る所に置かれていました。
炭の持つ除湿効果、消臭効果をねらっていたのでしょう。
大正生まれの祖母の、生活の知恵ですね。


炭の消臭効果は年々薄れてしまうそうですが
(水洗いや煮沸消毒をすることである程度は再生できるようです)
除湿効果は乾かせば半永久的に続くということなので
祖母が残した沢山の炭、これからも活用していきたいと思っています。




旅行が好きだった祖父母の飾り棚には
こけしや民芸品など旅の土産品がたくさんありました。
多くを処分し、幾つかは取りあえず実家に保管していますが
この可愛らしいペアのこけしにを手に取ったら
何かを語りかけられているような気がして手放せなくなり・・・
我が家に持ち帰って来ました。


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いつどこで買い求めたものなのか判りませんが
祖父母が自身の姿と重ねたのかしらと思ったり
或いは孫たちの姿と重ねたのかも...なんて想像してみたり。
いずれにしても、仲の良かった祖父母の優しい目線が感じられて
とても懐かしく、温かい気持ちになるのです。






思い出と向き合いつつ片付けに奔走した日々も過ぎて
家の中はすっかり空っぽになり
いよいよ解体が始まりました…………










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Commented by clemagarden at 2016-07-29 12:52
こちらには久しぶりに書き込みます♪
そういうご事情だったのですね。
それで一つの花にあの丸い方が20以上などということに。。。(←時々思い出して戦慄)

上の世代のことだけでなく、そろそろ自分の行く先々のことを考え始めるようになったこの頃。
これまでとはちょっと違う見方で世の中を見るようになってきました。
一言で言うと、ああ、順繰りなんだなぁ、ってことかな。
祖父母がしていたのと同じことを父母がして、気づくと自分も同じことしていて。
で、それぞれ違う時代に生きるわけだけれど家族への思いはみんな同じ。痛いとか辛いことなしに、そこそこ幸せで元気でさえいてくれたら、という。。。
これを人間ってひたすら繰り返してるんですね。
。。。なんてこと、十代のころはちらりとでも思ったこと、なかったよねぇ。


Commented by setsukocookie at 2016-07-29 23:57
*clemagardenさん
こんな訳でブログの更新も滞り…皆さんのところにもゆっくりとコメントを残せずに失礼しておりました(>_<)

あの迷惑な丸い虫さんたち、20どころの騒ぎではなくて、ざっと数えて30は居たんですよ、一つの花に!!! バラなら近所にもたくさん咲いているのに、よりによって我が家のバラに大集合してくれちゃって、、大宴会をしていたのでした((o(> <)o))

順繰り…ほんとうにそうなんですよね。
十代の頃には全く想像もつかなかったような世代に自分たちも突入している訳だし、周りも自分と同じだけ年をとっていて…。
一人の人生が終った時に何が残るのか、何を遺すのか・・・なんてことを考えることが多くなりました。
そこそこ幸せで元気で…何よりの願いですね。。。
Commented by mme rose at 2016-08-02 09:39 x
そんなご事情がおありだったのですね、、、

祖父母様ともいろいろな思い出がおありで 片付けは時間がかかりますね。 私も実家を整理しましたから実感です!

setsukocookieさまらしい 対のこけしを選ばれて、世代が
繋がっていく、、、思い出の共有化、大切なことですね♡
Commented by setsukocookie at 2016-08-04 00:52
*mme roseさま
いつも温かいコメントをいただき、ほんとうにありがとうございます。
長く住んでいた家を丸ごと片付けるのは本当に大変なことですね…
でもこれは珍しいことではなくて、誰もがいつかは同じような経験をするのですよね。。。

沢山の物を処分しましたが、長い間眠っていた物を掘り起こしたり、ひとつひとつの物について母や兄弟と語り合ったりしたことで、祖父母との記憶が活性化された気がしています。
この小さなこけしも、沢山の記憶を呼び起こしてくれる大切な存在になりそうです…(*^^*)
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by setsukocookie | 2016-07-27 11:55 | 日々の暮らし | Comments(4)