日々の暮らしの中で見つける さりげない幸せ

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大切な日

今日は私の大切な記念日です。
3年前の今日、私は癌の手術を受けました。





初めて受けた子宮がん検診で、思いもよらなかった結果が出てしまい、すぐに大きな病院で検査を受けました。そして、悩んだり嘆いたりする時間もほとんどないまま手術の日取りが決まり、更に詳しい検査を受けたり手術のための貯血(自分自身の血を輸血するために採血して貯めておくことです)をしたりと、入院までの数日間を慌ただしく過ごしました。
そして9時間に及ぶ手術で悪いところを取り去り、新しい体に生まれ変わったのです。
子宮体癌、1b期。初期がんと呼ばれるギリギリのところでした。

手術直後の痛みは、それはそれは辛くて、寝返りも打てず小さな咳でも激痛が走りました。お腹を30cm以上切ったのですから無理もありません。それでも徐々に痛みは弱まり傷口もふさがって、人間の回復力ってすごい...と自分でも驚きながら時が経過していきました。
摘出した癌は医師もびっくりしたほど大きかったので、術後の抗癌剤治療は避けられないと言われていたのですが、病理検査の結果、転移もなく浸潤も浅かったので抗癌剤治療は不要ということになりました。重くのしかかっていた不安が一気に取り払われたその時の気持ちは、生涯忘れることはないと思います。それでも医師から、あと半年遅かったら大変なことになっていたかもしれない...と付け加えられました。まさに、不幸中の幸いでした...。
手術前、「早期だから大丈夫よ!」という周囲の声に励まされつつも実際にどんな状態であるのかは手術するまで判らないため、「1年後、5年後、自分はどうなっているのだろう....」という大きな不安がありました。そして、生まれて初めて、自分の生命の残された時間を考えたときでもありました。

癌という病気と向き合ったこと、そして一ヶ月の入院生活で、たくさんのことを学んだ気がします。いつ、どんな病気が自分に降り掛かるか解らないということ、そして体の異変を見逃さないことの大切さ。医師や看護師さんたちが患者のためにたゆまぬ努力をしてくれること、そして世の中には病気を抱える人がどれだけ多くいるかということなど....それまで自分が健康すぎたために気付かなかったことがたくさんありました。毎日見舞いに来てくれた夫や励ましてくれた家族がどんなに大切な存在であるかということも、深く考えることができました。
ほかにも色々なことに気付くことが出来て、癌になって得をしたのかもしれない...とさえ思えます。

入院中同室だった女性は進行癌と闘いながらも本当に明るくて強い意志を持った方で、たくさんの勇気を与えてくれました。退院後に外来で再会し、今度食事でもしましょう!と約束を交わしたのですが.....約束は実現することなく、翌年彼女は天国に旅立ってしまいました。

癌という病気で命を落としてしまう人もいる中で、私は今こうして元気に生きている....生きているということが、なんて有り難いことなのだろうと思えます。

朝陽に元気をもらって、感謝の気持ちで夕陽を見送る...
そんな毎日がとても幸せです。
私の傍らでくつろいでいる愛犬の存在や、季節ごとに表情を変える庭や公園の植物たち、自然の恵みや美味しい食べ物などなど...
日々の暮らしの中に、ほんとうにたくさんの幸せがあります。
このブログのタイトルは、そんな想いから付けたものでした。。。


手術から3年。
あの頃の透明な気持ちをいつまでも忘れずにいたい....と、ここに書き留めておくことにしました。
長文にお付き合いいただきまして本当にありがとうございます。


最後に私からお願いがあります。
皆さま、がん検診は積極的に受けてくださいね。
もし何か気がかりな症状があったら、絶対に後回しにしないでください.....
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Commented by hanakusoneko at 2007-05-19 13:26
setsukoさんが3年前にそのような大変なご病気をされていたとは
存じませんでした。お元気になられて何よりです!
私は20代前半に’急性肝炎’を患い1ヶ月間の入院生活を送ったことがあります。
外科的手術をされたsetsukoさんとは比べものになりませんが
やはりこの時’健康’のありがたさをしみじみと実感したことを憶えています。
ついつい何事もないのが当たり前・・・みたいな感覚になって日々を送っておりますが、おっしゃる通り『いつ、どんな病気が自分に降り掛かるか解らないということ』を肝に銘じて、あらためて健康であることに感謝しなければいけないなぁ・・・と実感いたしました。
ちなみに私は、自分の体を知るために、毎年秋に人間ドッグを受けております。
Commented by bbwan at 2007-05-19 21:44
今回の記事 いろいろと迷っているわたしにはとても胸にしみいる記事でした。 勇気をもって書いてくださったsetsukoさんには感謝しています。
実家の母から送られてきた健康関係のビデオのなかに 子宮がんの特集がありました。 ちいさなサインを見逃さず、だれでも躊躇する婦人科検診の必要性を説いていました。  
日々何もなく過ごせることの幸せ  いつもsetsukoさんのこのブログで教えていただいています。 
Commented by torukokikyo2005 at 2007-05-19 22:55
setsukoさん、こんばんは。
勇気ある投稿、ゆっくり、じっくり、読ませていただきました。
自分も、生命にかかわる病気ではありませんでしたが、
20代に2度ほど、入院生活を送っていたことがあります。
トイレにすら自分で行けない、咳をしたり息をするだけでも痛い
という思いは、setsukoさんのそれとは比べ物にならないほど
軽いものだったと思うのですが、「なんで私はこんな目に・・・」と
悲しくなったことを思い出します。
健康は自分で守らなくちゃいけないですね。
お元気になられて、ほんとに良かったです☆
Commented by setsukocookie at 2007-05-20 02:00
*hanakusonekoさんへ
コメントありがとうございます。
病気に関する話は、今回初めて書きました...
やはり人には話したくないと思っていた時期もありましたし、話す必要もないことかしら...と胸の奥にしまい込んできたのです。
でも、自分の経験を伝えて、癌について、健康について、ひとりでも多くの方に感心を持っていただきたい.....という気持ちに、3年の時を経てやっとなれたのでした。
hanakusonekoさんは毎年人間ドックを受けていらっしゃるのですね。素晴らしいことだと思います。自分の体を知ることは予防の第一歩ですものね....(*´ー`*)
Commented by setsukocookie at 2007-05-20 02:02
*ムーさんへ
コメントありがとうございます。
離れて暮らすお母様...きっと誰よりもムーさんのご健康を願っていらっしゃることと思います。私は癌が見つかったとき、夫や両親に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。大切な人たちに心配を掛けないためにも、自分の体を大事にしなければいけない...と、心から思いました。
健康で過ごせる普通の毎日....ほんとうに幸せなことですね。
私のブログで感じていただいているなんて、嬉しいお言葉ありがとうございます...(*´ー`*)
Commented by setsukocookie at 2007-05-20 02:04
*torukokikyoさんへ
コメントありがとうございます。
torukokikyoさんも大きな病気をされたのですね....
なんで私はこんな目に・・・って、私も自分の運命を恨んだ時がありましたが、
『人生に起こることに無駄なことはひとつもない』という話をある本で読んでから、考え方が変わりました。
torukokikyoさんの辛いご経験も、後に何かの役に立っていたりしませんか...?
健康は自分で守る...ほんとうにそうですね。
温かいお言葉、ありがとうございます(*´ー`*)
Commented by merengeai at 2007-05-20 14:13
setsukoさん、今回はとても感動を持って読ませていただきました。
癌は症状があまりないので発見が遅れることもよくあると聞いていたので、setsukoさんの発見が早くてよかったと胸をなでおろしました。
婦人科の癌検診は躊躇してしまいがちですが、早期発見するためには早くうけないといけないですよね。
私ももう若くなのでとても身にしみて感じました。
命の大切さを深く考えることは毎日の生活の中ではあまりないことですが、これからは少しの時間もきちんと生活したいなと思います。
とてもすばらしい文章を読ませていただきありがとうございました!
Commented by setsukocookie at 2007-05-21 01:41
*izumiさんへ
コメントありがとうございます。
すばらしい文章だなんて、とんでもないです!
拙い文章ですが...温かいお言葉、本当にありがとうございます。
婦人科の検診はどうしても抵抗があると思いますが、思い切って受けていただきたいと心から思います。
以前、乳がん撲滅キャンペーンのCMだったと思いますが、“忙しくて自分のことを後回しにしてしまうお母さん世代が一番危ないのです”ということを言っていましたね...。
izumiさんはまだまだお若いです(^^)  だからこそ、ご自身のお身体を大切にしてくださいね...そして、いつも笑顔でいてください(*´ー`*)
Commented by 小夏母 at 2007-05-21 23:43 x
ご自分の病気の事をこうして書き留める事はとても勇気と迷いがあったと思います。
私は小夏を迎える前の8年間に7回の入院、手術の経験があります。
1年に1度みたいな感じで病院浸けだった気がします。
命にかかわる病気ではありませんでしたが、同室の方はほとんどが癌という病気を抱えている方達でした。
なので痛いとかは恥ずかしくて口に出せませんでした、もっとお辛い方がたくさんいらしゃったんで。
自分の健康がどんなに大事か身を持って感じた数年間でした。
またこの一年は自分の周りの大切な命を失う経験もしました。
それは、愛する家族の健康の大事さを感じた1年でした。
今は日々のほんの小さな幸せが、どんなにすばらしいものなのかとしみじみ思います。
setsukoさんのこれからのお体の健康を心より願います。
ps.私のお腹も手術の痕だらけです(笑)
Commented by jiko at 2007-05-22 23:32 x
ども。お久しぶり。
病気があったから、せっちゃんにも知り合えたんだと思って、
1日、1日大切に、私も頑張るわ。
Commented by setsukocookie at 2007-05-22 23:34
*小夏母さんへ
コメントありがとうございます。
8年間に7回も!!....それは、体も心もお辛かったことでしょう....
人の痛みは他人にはわからないものですが、自分が病気をしてから、病気を持つ人の気持ちがずいぶん理解できるようになった気がします。これも、自分の病気を通して得ることができた貴重な財産かもしれない....と思うのです。

小夏母さんは辛い一年を過ごされたのでしたね.....
お母様、きっと天国で小夏母さんとご家族のご健康を見守ってくださっていますね...ブンタ君とユキちゃんも....(*´ー`*)

私の体へのお気遣いありがとうございます。
手術の痕....辛いことを乗り越えて人生に深みができた証(?)
勲章だと思いましょう〜(笑)
Commented by setsukocookie at 2007-05-22 23:41
*jikoちゃんへ
わわわわっ(*'▽'*) お久しぶり〜〜〜
どうしているかな...って思ってたのよー♪
私も、jikoちゃんに出会えたのは病気のおかげ...(^^)
jikoちゃんの健康と幸せ、遠くから祈っているからね♪
また会いたいね♪♪
Commented by yayakoshiya_tama at 2007-05-23 21:18
setsukoさん(でよろしいのでしょうか)。はじめまして。
コメントありがとうございました。
私の手術は9月17日だったのでほぼ4ヶ月の違いなんですね。同じ1b期で。本当に大変でしたよね。その時は。
今は今なりにそれぞれあると思いますが、この先も長い人生を楽しく送ることができることを信じて、寄り道しながら、でも無駄に過ごすことなく、常に前向きにいけるように過ごして生きましょうね。
※ガーデニングの素敵な写真にもうため息♪これからもお邪魔させてもらいますね♪
Commented by setsukocookie at 2007-05-24 00:03
*tamaさんへ
(↑と呼ばせていただきますね♪)
早速のご訪問&コメントありがとうございます。
tamaさんとは、4ヶ月違いの同期(?)なのですね....(*^^*)
なんだか本当に心強いです。
私も手術前はぴょんぴょんさんのところでずいぶん勉強させていただきました。
今ではあの頃がうそのように元気ですが、健康に感謝することを忘れずに毎日を過ごしたいと思っています。
写真はまだまだ勉強中ですが....ありがとうございます(*^^*)
是非また遊びにいらしてくださいね♪
Commented at 2007-06-01 13:33
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by setsukocookie at 2007-06-01 23:00
*非公開さま
ご訪問ありがとうございます。
癌という病気は、つい目を逸らしてしまいがちですが、
正しい知識を持って正面から向き合わなければいけないとしみじみ思います。
自分のためにも、家族のためにも...。

「生きる」ということ、本当に素晴らしいことですね!
温かいコメント、本当にありがとうございました。
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by setsukocookie | 2007-05-18 23:30 | 日々の暮らし | Comments(16)